PipeRapidの情報をQGISに表示させる(1)管底高

PipeRapidにはInfoWorks向けにシェープファイルにエクスポートする機能がありますが、このファイル群はQGISでも表示可能です。

シェープファイルには管種や管径のほか縦断図に必要な数値がLinkの属性テーブルに、マンホールの種別などがNodeの属性テーブルに格納されています。株式会社シビルソフト開発さんのサポートページからダウンロードできる説明書を見ると、他にも多くの情報が格納されていることがわかります。

今回は、各管路の管底高をQGISの地図上に配置されている管路(Link)の傍に表示させてみました。

キャプチャ画像をクリックし拡大表示してご覧いただくと分かると思いますが、管路の向きと上下流の管底高との関係を一致させています。このように表示方法を工夫させることで縦断図を見なくとも管底高の把握が可能となり、チェックにおいても混乱しなくて済むかと思います。

QGISのLinkレイヤのラベルプロパティに下記の式を入力すると、管路の向きに対応した管底高表示になります。

if( ($x_at( 1)- $x_at( 0))*cos(@map_rotation*pi()/180)+($y_at( 1)- $y_at( 0)) *sin(@map_rotation*pi()/180) > 0 , "Uelevation" || '→' || "Lelevation" , "Lelevation" || '←' || "Uelevation" ) 

なお、この式はあくまでも管底高を適正に表示させるだけですので、管路の色や矢印、またマンホールの記号は本記事のような表示にはなりません。また、あらかじめPipeRapidにおいて平面直角座標系にセットしておかないと、背景の地図(この記事ではgoogle mapを表示させています)と整合しません。 これらについては別の機会に記事にしたいと思います。

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