図面集約マクロ(BricsCAD VBA)を公開しました。

BricsCADのVBAによる図面集約マクロを公開しました。下記もしくは最上部タブの「設計資料」よりダウンロード出来ます。

図面集約マクロ(BricsCAD VBA)

BricsCADとExcelを利用して、複数のdwg図面をひとつのdwgに集約し図面枚数分のレイアウトまで作成するVBAマクロです。マクロはBricsCADで作っていますが、多分AutoCADでも動作すると思います。

1.本マクロの機能及び制約

  • 同じスケールと図面サイズで作図された複数のdwg図面を、1つのdwgに集約し、レイアウトまで作図します。なお個々のdwgに入っている図面は1枚のみを前提としています。
  • 図面枚数の上限はdwgデータの制約により256枚です。(Excelシートの一覧を複数作成することにより管理します)
  • 図枠および図面タイトルはブロックで作成しています。業務の様式に応じて改変して使用してください。
  • 図面番号はレイアウトタブ名から取得するため、重複さえしなければ数字でも文字でも任意です。番号はExcel表にて決めます。
  • マクロのエラー処理はしていませんので、予期せぬ動作になったときは、作業手順を再度ご確認ください。

2.作成手順

  • 使用するファイルは図に示す3種類です。これらのファイルを集約したい図面ファイルと同じフォルダに複写して使います。

  • マクロ実行の前に、出力したい図面の情報をExcel様式「図面集約マクロ_リスト.xlsx」に入力します(ファイル名は変更しても問題ありません)。上限は256枚ですが、利用者が分かりやすい単位に区切る方が良いと思います。入力を終えてもこのファイルは閉じずに画面に出したままにしておいてください。BricsCADのVBAから参照させるためです。

  • 次に「図面集約マクロ_テンプレート.dwg」を開き、続いてVBAマクロ本体である「図面集約マクロ.dvb」も読み込みます。

  • 以上で必要な準備が揃いましたので、下図のとおりマクロを実行させます。

  • マクロの実行が終わると、サンプルデータの場合、個々のファイルが下図のように集約されます。

  • ファイル名やレイアウトについてもExcelに記載の内容と一致しているか確認してください。

  • 図面タイトルのうち、業務名称と図面総枚数はdwgデータのカスタムプロパティを参照していますので、業務案件や図面枚数に応じてカスタムプロパティを入力してください。

3.よくあるエラー

  • Excelを起動していない場合に出るエラーです。必ずExcelのリストを開いた状態でマクロを実行してください。なお他のExcelデータは開いていない状態で実行してください。

  • 存在しないdwg図面がExcelにリストアップされている場合に出るエラーです。リストアップされているファイルが同じフォルダに存在するかご確認ください。

  • 参照設定がなされていない場合に出るエラーです。VBエディタのメニューから参照設定を開き、「Microsoft Excel 16.0 Object Library」(Excelのバージョンによって異なります)を探してチェックしてください。

BricsCADで作成しましたが、AutoCADでも動作出来るかと思います。

初めてCADのVBAで作りましたので、動作速度が遅いなど洗練されていない面があります。また動作検証も50枚程度ですので大量の図面枚数に対応できるか不明です。少しずつお試しいただければと思います。

なおマクロではSendCommandを多用しておりますので、マクロの動作確認されたい場合はコマンドラインも見ながらステップ実行すると分かりやすいです。ソースコードはBricsCADからVBエディタを起動して確認できますので、ご自由に改変や社内配布していただいて結構です。

Follow me!